今回は生成AIの業界に激震を起こした「ChatGPT」と検索で天下を取っているGoogleが公開した「Bard」一体どちらのほうが優秀なのか?違いはなんなのか?徹底的に比較していきたいと思います。
もちろんどちらも優れた生成AIです。だからこそ違いを知ることによって生成AIをうまく使いこなせるようになりましょう!
早速、この記事の構成を比較してみた!
せっかくこのような比較記事を書くので、この記事自体の構成を作成してもらったらどう違うのか?を比較してみることにしました。
指示文(プロンプト)は以下の通りです。
あなたはプロのブログライターです。 論理的思考を持って以下の内容に基づいて出力してください。 「GoogleBard vs ChatGPT4の違いを徹底比較!パラメータ数勝負!」 という記事を書きます。 検索意図をしっかりと汲み取った上でこのブログ記事の見出し構成をマークダウン形式で作成して出力してください。本文は不要なので見出し構成の部分だけ箇条書きで出力してください。
このようにBardとChatGPT4にプロンプトを入力するとそれぞれの回答は以下のように返ってきました!
続いてはBardの出力結果がこちら
どちらも的確かつSEO上有効な流れの見出し構成を作成したな、というのが第一印象です。
ChatGPTはまずそれぞれの特徴から捉えたあとに比較しているので流れとしてとてもわかりやすいです。それに対して、Bardはいろんな指標でそれぞれを比較しているという流れになっており、しかもよくある質問までカバーしていることを考慮すると、私の個人的な視点としてはBardのほうが優秀だなと感じました。
もちろんどちらが間違い、どちらが正しいなどはありませんがよりユーザーにとって有益な構成は今回はBardのほうが優秀かなと思います。あくまで一例としてプロンプトを作成しているのでより優秀な結果を引き出すためにプロンプトを修正することでどちらもより優れた出力結果になるでしょう。
結論:Bard vs ChatGPTの違いはズバリ!徹底比較!
では結論として決定的にBardとChatGPTで違う部分をまずはお伝えしていきます。
使用価格・月額料金
まずは価格についてですがBardは無料で使えるのに対してChatGPTは無料で使えるGPT3.5と有料で使えるGPT4があります。GPT4が使えるサービスは「ChatGPT Plus」というもので月額$20です。
データソース・データベース
出力される内容のデータソースやデータベースについてです。
ChatGPTは2021年9月以前のデータベースを使用して出力しているため、”最新情報を汲み取った出力ができない”という欠点があります。※ただし、GPT4を使用することでBingの検索結果からインターネットアクセスすることは可能となっています。
Bardは元々Googleを介してインターネットアクセスすることができるためリアルタイム・最新情報まで取得したデータベースを元に出力することができます。
ユーザーインターフェース(UI)
使いやすさやユーザーインターフェースについても比較してみましょう。
まずはこちらがChatGPTのトップ画面です。シンプルでみやすいですね!どんなことができるか?の提案もしてくれているのもユーザー視点でいいですね。
たいして、Bardはちょっとおしゃれなイメージの強いトップ画面です。こちらもできることの提案してくれているのが嬉しいポイントです。
Bardはマルチモーダルなところが強みなのでChatGPTと違い、プラグインでできることを増やすというよりはすべてが1つの中で完結できるようになっています。
生成可能なコンテンツ
ChatGPTとBardそれぞれがどのようなことが実際にできるのか?をまとめてみました。
文章コンテンツの生成、文章コンテンツの修正や訂正・要約、JavascriptやPythonなどプログラミング言語の生成、翻訳、DALL-3での画像生成、PDFの読み込み、画像の読み込み
文章コンテンツの生成、文章コンテンツの修正や訂正・要約、JavascriptやPythonなどプログラミング言語の生成、翻訳、画像生成(英語のみ)、画像の読み込み
大きく違うポイントは画像生成がChatGPTは日本語のプロンプトでも問題なく生成されるのに対しBardに関しては英語でのプロンプトでしか使うことができないという点です。
また、現状 ChatGPT の強みはプラグインを使って様々な拡張ができることです。Bardでは PDF の読み込みができなかったりするので時間の問題ではあると思いますが 現状 様々なコンテンツを生成するという点においては ChatGPT の方が優勢があると言えるでしょう。
パラメーター数
まずパラメータとは何か?について簡単に説明します パラメーター数とは AI のモデルが様々なデータから学習する際に正確な結果を出せるようになるために調整することができる変数を表します。
この変数が大きければ多いほど学習が最適化されるようになり表現力にも幅が広がります。
ではそのパラメーター数がChatGPT とBardでどれだけ違うのか チェックしてみましょう。
パラメーター数 | |
GoogleBard | 5400億 |
ChatGPT3.5 | 約1.75兆 |
ChatGPT4 | 約100兆 |
数字でみるとこれはChatGPTが圧倒的な差で勝っている状態ですね。表現力の豊かさで比べるとChatGPTが優勢と言えそうです。
なにをもって「優秀」と捉えるのか?
結局はここが一番の問題です。それぞれが得意とする分野も違ったりするので一言でどちらのほうが優秀!とも言い切れないというのが結論かなと思います。
ただし、これからの将来性としては個人的にはGeminiを搭載しているBardに期待をしています。Googleという巨大なデータベースを保有する企業なのでここからの伸びしろがまだまだあると思っています。
いずれにしてもChatGPTとBardが切磋琢磨してくれることにより我々ユーザーとしても生成AIの活用の幅が広がるのでさらに今後に期待したいところです。
まとめ
今回はChatGPTとBardの徹底比較を行ってきました。
もちろんそれぞれどんどんと進化した生成AIのバージョンを出してくることは間違いありません。見守りつつ、どちらがいいのか?も合わせて発信していきますのでお楽しみに!